小袋を貼るのに結局1週間くらいかかってしましました。
しかし、オルガン修理が本業ではないので納期が決まっているわけでもない。
丁寧にひとつひとつ確実に仕上げることを大切にしようと決めて取り掛かっています。
小袋を貼ったら、次は小袋のバルブを取り付けます。
提灯型はこの上に大袋が来るのでスペースがあまりなく、バルブの押さえのバネを取り付けられません。
柔軟性のある皮をピタッと貼り付けるようにして取り付けてなるべく空気漏れがないようにします。
実際これも、息を抜いてみると張りが弱く、何度もつけ直しました。
大袋と小袋を連結しました。
写真の赤の部分が連結部分です。
ここを1秒も漏らすまいと、クラリーノをパッキンにして取り付けます。
これで、小袋と大袋がつながりました。
次に格子口バルブを張り替えます。
ここも息を漏らさない大事な部分なので、ちょっと面倒くさいのですがオリジナルで貼られているように貼ってみました。
(後日記:しわなしピットというのりを使った簡単な貼り方もあります。本ブログ2016年竹オルガン(8):パレットバルブ張り替えをご覧ください。)
まず、格子口バルブの長さ分のフェルトと皮を用意して両面テープで仮止めします。
バルブの真ん中だけに膠をつけてフェルト部分に貼り付けます。
はがきの厚さ1枚分をはさみながら次々に貼っていきます。
はがきを抜いて、カッターで切り分けます。
両面テープをはがして、今度は同じサイズに切った皮の真ん中だけに膠をつけてフェルトに貼り付けます。
横から見てみると膠のついていない部分が少しだけ浮きます。
そうすると、格子口がきちっと押えられ空気漏れが防げます。
格子口バルブのフェルト、皮の張替が終わり、枕のフェルトも新しくして、バルブが収まりました。
ここで注意です。
枕のフェルトを厚くしてしまうとバルブのしまりが悪くなってしまいますので、バルブより低くしましょう。(写真はオリジナルのバルブです。)