リードオルガン修理の広場

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竹オルガン (1)

次の楽器の修復に入ります。

次は、通称竹オルガンです。この楽器は10年以上前、一番最初にオークションで落札したものです。

どのような楽器か全くわからず、修理のまねごとをした後、袋の張り替えもせずそのままになっていました。

実は、過去二回の天城山荘の修理講習会で小袋の張り替えを受講生の皆さんにしてもらいました。

そのため、今は解体されたままになっています。

なぜ、竹オルガンと呼ぶかというと…。

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なんと!バネが竹でできているのです!!

古いものなんだね~(^^;)と来た当初は笑っていましたが、2,3年前に買った三浦啓市氏著「ヤマハ

草創譜~洋楽事始から昭和中期までの70年余をふりかえる~」で 製作年代を調べてみました。

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308517 です。これは、昭和16年に作られたものでした。

ちなみにこの三浦啓市氏著「ヤマハ草創譜」はヤマハオルガンの製造年代が調べられる他、ヤマハの

すべてがわかる貴重な本です。

昭和16年、どんな時代だったのでしょうか? 保存版 現代用語20世紀辞典で調べてみました。

昭和15年 ーぜいたくは敵だー 国民服令が公布され、一般にも国防色の国民服着用が奨励されます。

女子はこの頃からモンペ姿が多くなってきたそうです。また、適性語の禁止の気運が高まり、ドレミ

ファソもはにほへとに変更されました。(!)

そして、昭和16年ついに太平洋戦争に突入です。

オルガンに鉄のバネも使えないほど物資のなかった日本が「進め一億 火の玉だ」と国民を動員して

戦争に向かっていったのです。

そう思うとこのオルガンは歴史の証人のような気がして、戦後70年の今年のうちに何とか修復を終

えようと思います。
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by kazenokoto | 2015-09-04 00:16 | 竹オルガン(ヤマハ) | Comments(0)