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リードオルガン修理の広場

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リードオルガンの構造を知ろう!

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※図の訂正がありましたので変更しました。リードの下のパレットバルブの開き方が間違っていました。(2018/9.23)

修理をする上で必要なことは、オルガンの構造を知ることです。

リードオルガンってどのような仕組みで音が鳴るの?

ペダルを踏むとどうなるの?

空気を吹き込むの?

リードオルガンの構造で一番誤解されやすいこと、これは、ペダルを踏むとふいごが膨らむと思って

いらっしゃる方が多いことです。

リードオルガンは吸い込み式です。とういうことは、ペダルを踏むと小袋によって大袋の空気がかき

出されて大袋はだんだんと縮んでいきます。

えっ?!と思われる方は、一度リードオルガンの後ろ板を開けてペダルを踏んでみてください。

だんだん、大袋が引っ込んでいくのがわかります。

音の出る仕組みとしては以下の通りです。


①まずストップを引っ張るとリードが並んでいるリード蓋が開きます。ここで空気の通り道が一つ
 出来上がります。

②次に鍵盤を押し下げます。するとピットマンと呼ばれる棒によってリードの下に並んでいるパレ
 ットバルブが押し下げられます。ここでもう一つ空気の通り道が出来上がりました。

③そして、ペダルを踏むと大袋がだんだん真空になってきます。小袋によって空気がかき出される
 のです。ちょうど掃除機で吸い込んでいるのと同じことです。

④すると、大袋に連結してる共鳴箱の中も真空に…。外の空気が吸い込まれてリードが鳴りはじめ
 ます。

吸い込まれるというイメージが想像できますか? (^^;)

空気を吹き込んでいるのではないのです。(^_-)-☆
by kazenokoto | 2017-06-06 19:50 | オルガン構造