リードオルガン修理の広場

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ヤマノオルガン (3)

いくら考えたところで、構造もわからないのでとにかくねじくぎを外せるところは外してみようと思います。

まず、外側の部分とつながっている板をはずします。

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大袋と小袋がごそっと外れました。

ようやく大袋の全体図が見えるようになりました。大袋…、といっても可愛らしいものですが…。(^-^;

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この板で大袋と小袋がくっついています。この板を外さなくてはなりません。

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このように、釘で打ってあると取り外しにくいです。 釘を抜いているうちに板が割れてしまったりします。

もうあきらめて、板も新しくするしかありませんね。取り付けるときは木ねじにしようかと思います。


大袋と小袋が離れました。

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この写真は、大袋と小袋がまだくっついている時のものですが(画像がぼやけていてすみません。)、おそらく後ろ側の板が空洞になっていて空気を通すトンネル役になっていると思われます。

ですから、2と3のつなぎ目の部分と大袋と共鳴箱をつなぐ1の部分が修復する際のポイントになる部分です。
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ここで、空気を漏らさないようにしなくてはなりません。このような小さなオルガンでは1秒の差が、演奏しやすさに大きく影響してしまうからです。

あと気をつけなくてはならないのは、大袋と小袋のバルブです。

このバルブは、ペダルを踏むと袋から空気を引き抜いてはバルブが閉じ、引き抜いてはバルブが閉じ…というしくみで、全体を真空にしていきます。

弾力がある質の良い革がよいそうです。

小袋のバルブです。ゴム布でした。しかもぴったり張り付いています。これでは空気が引き抜けません。

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大袋のバルブはどこにあるかと思い探していたら、あ、ありました!

小袋の中に小さいバルブがついていました。

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このように、通常のオルガンの構造と違うので、頭が混乱してしまいます。008.gif
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by kazenokoto | 2013-10-11 21:49 | yamanoオルガン | Comments(1)

ヤマノオルガン (2)

それにしても、拍子木の部分も鍵盤も本当にかわいいオルガンです。

ちょっとミニチュアっぽい感じです。

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鍵盤を外したら、ピットマンが出てきました。ここも埃だらけでした。

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リード室と共鳴箱の部分をとりはずしたら、いきなり大袋の中です。
ふつうは、ここは大袋につながる穴の開いた棚板があるはずです。
それが省略されているということは、空気がより直接リードに影響するのでハルモニウムのエクスプレッション
に近い感じになるのではないでしょうか。

それだけに、演奏の仕方が難しいと思います。
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それにしてもわからないのが、大袋と小袋のつながりです。
上の写真の穴の開いた部分と小袋がつながっているはずなのですが、裏から見てもよくわかりません。
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もう少し、提灯型の構造を頭に入れてから分解しようと思います。
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by kazenokoto | 2013-10-09 23:22 | yamanoオルガン | Comments(0)

ヤマノオルガン (1)

今日からU様からお預りしたYamano Organの修理に入ります。

今年5月頃に取りに伺いましたが、忙しさとこの夏の暑さで手がつけられずようやく修理に取り掛かることができました。

こちらのオルガンです。かわいい49鍵で、袋が提灯型といわれるものです。
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誰かがガムテープで補修してくれていました。でも残念ながら大袋がまったく動かない状態。
このタイプの袋貼りは初めてなので、師匠に教えていただきながらの作業になります。
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後ろ側は何枚もの板を一つ一つ取り外す形式。ずいぶん凝っていますね!
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とりあえず音はすべて出るようなので、袋を張り替えれば十分鳴ってくれると思います。

ねじを外す作業から始めます。
このオルガンはとても優秀でスムーズにねじが回ってくれてうれしい!

一か所だけねじ山がつぶれてなめてしまっていました。
以前にこんな薬を買っていたので早速使ってみます。砂のようなものが混じったものが入っていて、これをつけるとドライバーの引っ掛かりがよくなりました。
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すんなり解決!

中身はやはり埃だらけ!夏に作業できないというのは実はこの埃が舞ってカビになってしまうからなのです。
以前、畳がカビだらけになったことがあって参ってしまいました。
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埃を取り払うと、出てきました!製造番号18351です。
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リード室を見てみると、なんとストップもついていないのにリードは総2列です!
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リードを一つ引き出してみました。JUBILATEとロゴが入っています。
外国製の良いリードだと思います。
2列がいっぺんに鳴るし、ふいごが治ればきっと豊かな音がすると思います。
修理が楽しみになってきました。

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by kazenokoto | 2013-10-08 16:49 | yamanoオルガン | Comments(0)