リードオルガン修理の広場

fuukin.exblog.jp
ブログトップ

<   2014年 02月 ( 4 )   > この月の画像一覧

ヤマノオルガン (9)

次はリードまわりです。

e0197734_1929610.jpg


リードの枕はボロボロなので新しいものに付け替えます。

リードを取り出してみると内側へ丸みがある形状になっています。
こうすると音が控えめでやわらかくなるそうです。
このオルガンはストップなしで総2列のリードなので鍵盤を押せば常に2本のリードが鳴ります。
そのため、音を強くしすぎないようにこのような形状にしてあるのだと思います。
e0197734_19324620.jpg


リードが汚れていると音程にも影響してくるのでリードを磨きました。
ピカピカになりました。
e0197734_1936292.jpg


次に、スウェルふたを取り付けます。

つなぎ目は布でつけられていました。
まず、片側に布を貼ります。
e0197734_19383221.jpg


裏側に同じように布を貼ります。
e0197734_19425746.jpg


片一方を押さえの板の裏側に、もう片一方を押さえの板の表側に互い違いになるようにつけます。
e0197734_19445490.jpg


e0197734_1951463.jpg


上の図の斜線のぶぶんにそれぞれ白い布が貼られています。
板をにかわで貼り付けて上から釘止めします。リード室に穴を開けないように、釘の長さと位置に注意してください。なるべくオリジナルと同じ長さの釘、そして同じ場所に釘を打つようにしてください。

最後に上からラバークロスを貼ります。
こうなります。
e0197734_2004210.jpg

[PR]
by kazenokoto | 2014-02-24 19:33 | yamanoオルガン | Comments(0)

修理講習会のお知らせ

ここで、ご案内です。

恒例の修理講習会が3月13日~15日の日程で伊豆の天城山荘にて行われます。

今回は基礎コースと解体コースに分かれています。

詳しくは天城山荘のホームページをご覧ください。
http://www.amagisanso.com/2014/02/6.html

楽しい講習会ですのでどうぞご参加ください!
[PR]
by kazenokoto | 2014-02-24 11:26 | その他 | Comments(0)

ヤマノオルガン(8)

次は鍵盤です。
まずは、鍵盤をバラバラにするために「くわえ」という鍵盤を押えているものを外します。
どうしても板のねじが一か所取れず、仕方がないので破壊しました。007.gif

e0197734_029044.jpg


古いフェルトは付け替え、ピンは一本ずつ磨きます。

e0197734_03034.jpg


鍵盤の横の汚れもこの際やすりで削ります。

e0197734_0305113.jpg


綺麗になりました!見えないところのおしゃれというか…。

e0197734_0315026.jpg


くわえの破壊した部分は補修して、その横に新しいねじをつけました。

e0197734_0332736.jpg


くわえの取り付けは、切り込んだとんがった部分、一点で押えるように取り付けます。
クランプで押えながらねじを取り付けます。
e0197734_0444993.jpg

鍵盤下のフェルトや枕の部分のフェルトはなるべくオリジナルのものと同じ厚さで
交換します。
くわえを取り付けた時の傾斜も同時になるようにします。
ここら辺はタッチの微妙な差が出てしまう部分です。
[PR]
by kazenokoto | 2014-02-19 00:34 | yamanoオルガン | Comments(0)

ヤマノオルガン (7)

小袋を貼るのに結局1週間くらいかかってしましました。
しかし、オルガン修理が本業ではないので納期が決まっているわけでもない。
丁寧にひとつひとつ確実に仕上げることを大切にしようと決めて取り掛かっています。

小袋を貼ったら、次は小袋のバルブを取り付けます。
提灯型はこの上に大袋が来るのでスペースがあまりなく、バルブの押さえのバネを取り付けられません。
柔軟性のある皮をピタッと貼り付けるようにして取り付けてなるべく空気漏れがないようにします。

e0197734_1845820.jpg


実際これも、息を抜いてみると張りが弱く、何度もつけ直しました。

大袋と小袋を連結しました。

e0197734_18592638.jpg


写真の赤の部分が連結部分です。
ここを1秒も漏らすまいと、クラリーノをパッキンにして取り付けます。
これで、小袋と大袋がつながりました。

次に格子口バルブを張り替えます。
ここも息を漏らさない大事な部分なので、ちょっと面倒くさいのですがオリジナルで貼られているように貼ってみました。

(後日記:しわなしピットというのりを使った簡単な貼り方もあります。本ブログ2016年竹オルガン(8):パレットバルブ張り替えをご覧ください。)

まず、格子口バルブの長さ分のフェルトと皮を用意して両面テープで仮止めします。
e0197734_1945734.jpg


バルブの真ん中だけに膠をつけてフェルト部分に貼り付けます。
e0197734_1971760.jpg


はがきの厚さ1枚分をはさみながら次々に貼っていきます。
e0197734_1991046.jpg


はがきを抜いて、カッターで切り分けます。
e0197734_1910720.jpg


両面テープをはがして、今度は同じサイズに切った皮の真ん中だけに膠をつけてフェルトに貼り付けます。
e0197734_19115782.jpg


横から見てみると膠のついていない部分が少しだけ浮きます。
そうすると、格子口がきちっと押えられ空気漏れが防げます。
e0197734_19243930.jpg


格子口バルブのフェルト、皮の張替が終わり、枕のフェルトも新しくして、バルブが収まりました。
e0197734_19284742.jpg


ここで注意です。
枕のフェルトを厚くしてしまうとバルブのしまりが悪くなってしまいますので、バルブより低くしましょう。(写真はオリジナルのバルブです。)
e0197734_19342283.jpg

[PR]
by kazenokoto | 2014-02-10 18:51 | yamanoオルガン | Comments(2)