リードオルガンはペダルを踏んで、空気を送り込んで…。
とよく耳にしますが、厳密に言うと空気をかきだして、大袋を真空にする「吸い込み式」なのです。
「吸い込み式」というとわからなくなってしまう方が多く、特に女性の方にはわかりにくいようです。
そんな時、講習会でオルガンを解体したときに小袋の動きを見ることが出来ます。
小袋を動かした時に、風がこちら側に吹いてきます。
こんな風に…。
(今時、動画じゃなくてごめんなさい。
)
この風を体験すると、「あ~、そうか!」と理解される方が多いのです。
小袋の役目は大袋に接続されていて、大袋の中の空気をかき出します。
つまりペダルを踏むたびに小袋からこのように空気がかき出されるのですね。
もちろん、中央の穴は開きっぱなしではなく、バルブで押えます。
そうするとどんどんどんどん大袋が縮んで真空になっていきます。
一番身近なもので真空にしていくものといえば、布団圧縮袋です。
掃除機で吸い取っていくと、だんだん真空になっていきますよね。
そして蓋をあけるとしゅ~っと膨らんでいきます。
蓋を開ける=鍵盤を下げると考えてください。そのときしゅ~っと空気の流れができますね。
すると、フ~っ
とリードが鳴ります。
大袋は元に戻ろうとします。そしてまた小袋でかき出す。この繰り返しです。