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リードオルガン修理の広場

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竹オルガン (7)大袋と棚板の取り付け

大袋と棚板を取り付けます。

棚板に少し切れ目がありました。このような隙間から空気が抜けてしまうのでボンドを入れてクラン

プで押えて閉じます。

竹オルガン (7)大袋と棚板の取り付け_e0197734_11322993.jpg


大袋側の取り付け面です。

ここがきちっと平らになっているかどうかを確認します。

隙間があったら、やすりをかけます。ここにもロウを塗るといいと思います。

竹オルガン (7)大袋と棚板の取り付け_e0197734_11332913.jpg


棚板側の取り付け面です。

ずいぶんデコボコ、ザラザラですね。ここにもやすりをかけてロウを塗ってツルツルにします。

竹オルガン (7)大袋と棚板の取り付け_e0197734_11364968.jpg


こういう細かいところで、1秒、2秒と稼ぎましょう。
# by kazenokoto | 2016-08-18 11:38 | 竹オルガン(ヤマハ)

竹オルガン(6)小袋のバルブ

ですから、小袋のバルブは空気をかき出しては押さえ、かき出しては押さえ、という役目なのでピタッ!としていなくてはなりません。

通常、バルブは皮を使用します。

土台となる板のほうも密度を高めるためにロウを塗ってツルツルにしておきます。

竹オルガン(6)小袋のバルブ_e0197734_0473726.jpg


大袋と小袋を取り付けました。

竹のバネはこんな感じです。

竹オルガン(6)小袋のバルブ_e0197734_054575.jpg


ちなみに小袋のバネはいろいろな釘穴が開いていますが、もともと開いていたものです。

多分オリジナルがこの写真の位置だと思って取り付けましたが、この後、完成させてみるとバネの

力が弱かったです。

以前に修理した人もいろいろと試行錯誤して写真でちょっと白っぽくなっている位置にしたのかなあ

ということがわかります。

修理というのはこのように古の人との対話のようなものも体験します。
# by kazenokoto | 2016-08-18 00:55 | 竹オルガン(ヤマハ)

竹オルガン(5)リードオルガンは吸い込み式

リードオルガンはペダルを踏んで、空気を送り込んで…。

とよく耳にしますが、厳密に言うと空気をかきだして、大袋を真空にする「吸い込み式」なのです。

「吸い込み式」というとわからなくなってしまう方が多く、特に女性の方にはわかりにくいようです。

そんな時、講習会でオルガンを解体したときに小袋の動きを見ることが出来ます。

小袋を動かした時に、風がこちら側に吹いてきます。

こんな風に…。

竹オルガン(5)リードオルガンは吸い込み式_e0197734_062040.jpg

竹オルガン(5)リードオルガンは吸い込み式_e0197734_064375.jpg

竹オルガン(5)リードオルガンは吸い込み式_e0197734_07842.jpg


(今時、動画じゃなくてごめんなさい。007.gif

この風を体験すると、「あ~、そうか!」と理解される方が多いのです。

小袋の役目は大袋に接続されていて、大袋の中の空気をかき出します。

つまりペダルを踏むたびに小袋からこのように空気がかき出されるのですね。

もちろん、中央の穴は開きっぱなしではなく、バルブで押えます。

そうするとどんどんどんどん大袋が縮んで真空になっていきます。

一番身近なもので真空にしていくものといえば、布団圧縮袋です。

掃除機で吸い取っていくと、だんだん真空になっていきますよね。

そして蓋をあけるとしゅ~っと膨らんでいきます。

蓋を開ける=鍵盤を下げると考えてください。そのときしゅ~っと空気の流れができますね。

すると、フ~っ060.gifとリードが鳴ります。

大袋は元に戻ろうとします。そしてまた小袋でかき出す。この繰り返しです。
# by kazenokoto | 2016-08-18 00:37 | 竹オルガン(ヤマハ)

竹オルガン(4)リード

リードを磨きました。
昭和16年のオルガン。物資の不足はこんなところにも…。
土台はアルミでできています。ちょっと軽い。

竹オルガン(4)リード_e0197734_2353564.jpg

# by kazenokoto | 2016-08-17 23:54 | 竹オルガン(ヤマハ)

OTOGIYAへようこそ VOL.1

おかげさまでご予約が満席になりました!
ありがとうございました。




お話とオルガンのコンサートをいたします。

OTOGIYAへようこそ vol.1
2016年4月2日(土)14時開演(13時半開場)

お話 Tammy 大和田多美恵
リードオルガン 相田南穂子

お集まり下さるみなさんと美しい日本の歌もたくさん歌っていきたいと思います。

楽器は、明治38年のヤマハベビーオルガンを使用します。

これは、名人Y氏が修復した驚異の空気持ち30秒(!!) の楽器です。

懐かしい柔らかい音です。

リードオルガンと一緒に歌うととても楽しいですよ!!

場所は古本街に近い神保町にある東方学会新館の『学び舎 遊人』です。

学び舎 遊人
http://yujinplanning.com/pg581.html

どうぞ皆様お花見がてらお出かけください。


# by kazenokoto | 2016-02-19 01:01 | その他