リードオルガンは息が命。
この3回の修理で思ったことは、丁寧に修理することが1秒、2秒の息の長さにつながって行くということ。
例えば息の長さが5秒違うだけでこれはオルガンにとっては本当に大きい違いで、音の伸びや芯のある弱音につながっていきます。
時間をかけても、そのことが1秒の貯金になると思って作業していくと面倒になりません。
大袋ののりしろガイドを貼り付けます。三角のコーナーはもともとあったもの。
このコーナーとガイドの面位置をぴったり合わせることも1秒貯金になります。こういうところがガタついてしまうと息漏れの原因に。
この大袋のチョウツガイは外側についていました。
内側はラバークロスで貼ります。
ぴったり閉まらないので90度に立てかけておきながら、やはり木でしっかり押さえて隙間なくにかわを貼り付けます。
下の部分にベルトを取りつけます。幅はラバークロスをはがす前に測っておくこと。
小袋と同じ要領で貼ります。
この角の三角部分には補強の意味があるのでしょうか?薄い皮を貼ってからラバークロスが貼ってあります。動きがある部分なのでラバークロスに負担が行かないようにしてあるのでしょうね。
大袋をはがした時の状態です。革が貼ってあるのが見えるでしょうか。