リードオルガン修理の広場

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竹オルガン (3)鍵盤土台

鍵盤の土台の部分です。

まず、ピンは古いものは大体さびていますので、すべて良く磨きます。鍵盤の動きをよくします。

ひものような布が貼ってありますが、ここはフェルトが貼ってあることもあります。

同じようなひもはなかなか見つからないので、このオルガンの場合はそのまま使うことにしました。

あまり、古いようであれば取り替えましょう。

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ここに「くわえ」とう鍵盤の押さえが来ます。なるべく点で支えるためにひものようなものが使われ

たり、細いフェルトが使われています。

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反対側の指が当たる部分のピンは楕円形になっています。

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写真の状態は一番細い状態です。左右に動かすと少し幅が広くなります。

鍵盤を持ち上げてみてストンと落ちない場合、このように動きが鈍いと実際に音が出たとき、サステ

イン状態になってしまいます。

鍵盤を持ち上げて、
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ストンと落ちる。
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もしストンと落ちず動きが鈍い場合は、この楕円形の部分を一番細い状態にします。

道具はキースペーサーというピアノ用のものです。

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反対にあまり緩すぎてガタガタの場合は少し太くしましょう。黒鍵から作業するとやりやすいです。

くわえを付けて鍵盤が完成です。
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# by kazenokoto | 2015-09-23 22:35 | 竹オルガン(ヤマハ) | Comments(0)

竹オルガン (2)鍵盤

友人のYさんが修理を手伝ってくれて、鍵盤の裏のフェルトのにかわはがしの作業を持ち帰ってくれました。

あっという間にこんなにきれいになって帰ってきました~!

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Yさん、ありがとう~!!! 助かりました!m(__)m

ピンが当たる部分のフェルトを貼り換えます。薄いフェルトがなかったので厚めの布で代用しました。

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このように、修理で何度も貼り換える可能性のある部分には必ずにかわを使います。

オルガンによっては大袋、小袋にボンドを使っている修理があるそうで、それは次の修復者が本当に困ってしまいます。

にかわは、何十年たってもお湯で溶けるのできれいにはがすことができます。

にかわの扱いはよくわからないのですが、まずゼラチンのように水に浸します。

そして湯せんにかけます。あまりぐつぐつしないで50度~60度のお湯で溶かすと良いと聞きました。

にかわには粒や板などいろいろな種類があります。色も様々ですが、あまりドロドロにしないで

ちょっと水っぽい、さらっとした状態のほうがきれいにつきます。

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一本、一本全部で61本、にかわでつけるのはちょっと根気がいる作業です。

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フェルトの部分の押さえにしているものは、師匠のI先生が作られた専用の秘密兵器です!

こういう道具の開発をいとも簡単に、そしてとても楽しそうになさいます。

ありがたくもいただいてしまいました。
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# by kazenokoto | 2015-09-23 21:23 | 竹オルガン(ヤマハ) | Comments(0)

竹オルガン (1)

次の楽器の修復に入ります。

次は、通称竹オルガンです。この楽器は10年以上前、一番最初にオークションで落札したものです。

どのような楽器か全くわからず、修理のまねごとをした後、袋の張り替えもせずそのままになっていました。

実は、過去二回の天城山荘の修理講習会で小袋の張り替えを受講生の皆さんにしてもらいました。

そのため、今は解体されたままになっています。

なぜ、竹オルガンと呼ぶかというと…。

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なんと!バネが竹でできているのです!!

古いものなんだね~(^^;)と来た当初は笑っていましたが、2,3年前に買った三浦啓市氏著「ヤマハ

草創譜~洋楽事始から昭和中期までの70年余をふりかえる~」で 製作年代を調べてみました。

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308517 です。これは、昭和16年に作られたものでした。

ちなみにこの三浦啓市氏著「ヤマハ草創譜」はヤマハオルガンの製造年代が調べられる他、ヤマハの

すべてがわかる貴重な本です。

昭和16年、どんな時代だったのでしょうか? 保存版 現代用語20世紀辞典で調べてみました。

昭和15年 ーぜいたくは敵だー 国民服令が公布され、一般にも国防色の国民服着用が奨励されます。

女子はこの頃からモンペ姿が多くなってきたそうです。また、適性語の禁止の気運が高まり、ドレミ

ファソもはにほへとに変更されました。(!)

そして、昭和16年ついに太平洋戦争に突入です。

オルガンに鉄のバネも使えないほど物資のなかった日本が「進め一億 火の玉だ」と国民を動員して

戦争に向かっていったのです。

そう思うとこのオルガンは歴史の証人のような気がして、戦後70年の今年のうちに何とか修復を終

えようと思います。
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# by kazenokoto | 2015-09-04 00:16 | 竹オルガン(ヤマハ) | Comments(0)

西川オルガン 49鍵 (19)

2013年1月にバネが折れて途方にくれていた西川オルガン。

10年以上前、名人Y氏にヤマハのベビーオルガンを修復していただいた際に取り替えたもう使わなく

なったオリジナルの部品(古いペダル板、取り外した袋等)の中になんと!小袋のバネが入っていたの

です。

Y氏は小袋のバネをあおりバネに替えてくださっていたのでした。(それは、とても弾きやすいです)

そのバネを西川オルガンに使うことにしました。

二年の歳月の後ようやく完成した西川オルガン!!

ずっとほったらかしにしていましたが、色合いも艶も良く、なんだか愛着がわいてきました。

(ちなみに修復前の姿はこのブログの一番最初にあります。)

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でも、弾いてみると何となく音が散漫な、ワーッと広がってしまうような感じ…。

リードにビリ音はないのですが、リードを抜いてみるとスカスカで、リード抜きを使わずにスーッと

抜けてしまいます。

もうちょっと、しまりを良くするためにリードの両側に経木を貼ります。

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経木は東急ハンズなどでも売っていますし、昔の納豆の包み紙のようなものでも代用できます。

0.1ミリ程の丈夫な厚紙でも大丈夫です。

特にビリビリとある音を弾くと鳴ってしまう場合はリードが緩んでいるので、この経木で解決できま

す。まず片方貼ってみて、緩いようでしたら両方貼ってみてください。

経木を貼ってみると、ちょっと音がまとまってくるような感じになりました。

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西川オルガンはヤマハと比べるとちょっと華やかな西洋風な音です。

これで、大好きなバッハの無伴奏チェロソナタ等で弾きこんでよりまろやかな音を作っていきたいです。

これにて、西川オルガン完成!! ありがとうございました!!
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# by kazenokoto | 2015-09-01 22:10 | 西川オルガン49鍵 | Comments(2)

修理講習会

日本バプテスト連盟天城山荘 第7回 リードオルガン修理講習会が行われました。

2014年9月4日(木)~5日(金) 基礎メンテナンスクラス
2014年9月5日(金)〜6日(土) 解体修理クラス

伊豆天城山荘は緑に囲まれた静かな環境です。(写真はチャペルです)
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「天城越え」で有名な浄蓮の滝も近くにあります。修理講習会は終日室内で行われますが、朝食前にお散歩をされる方もいらっしゃいます。
また、ここ天城山荘の名物はおいしいお食事です。とても家庭的なお味でオルガン談義をしながらのお食事は格別です。

実際に楽器を解体して構造を理解しながら修理の勉強と奏法の勉強をします。

ラバークロス、膠はがしの実践です。もちろん袋貼りの実践も行いました。
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こちらは奏法のクラスです。
私自身もそうでしたがリードオルガンは吸い込み式ということがなかなかピンときません。
解体した構造を思い出しながら、模型を使っての説明です。
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皆さん、オルガンを囲んで何をしているのでしょうか?
奏法で大切なことは大袋をバタつかせないことです。袋板を一定に保っていられると、安定した伸びの良い音になります。 袋の動きを確認します。
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今回は、いつも私たちの講習会をお世話してくださっている山荘の所長様ご夫妻が定年でおやめになられるとのことで、現所長様がいらっしゃる最後の講習会となりました。
そこで、感謝を込めて記念のプレートをお贈りしました。

実は、このプレート、絵付けの先生でいらっしゃる伊藤先生ご夫妻のお嬢様が作ってくださいました。素敵ですよね!
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リードオルガンといつも私たちが会場としているチャペルのステンドグラスがモチーフになっているんですよ!
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# by kazenokoto | 2014-10-22 22:15 | その他 | Comments(0)